駆け出し医学生の駆け出しブログ。日常をつれづれと書いたと思えば、飽くなき趣味と愛を叫んだりします。好みについてはカテゴリーをご覧下さい。
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花總まりが好きだ。
宝塚史上最長とも言える12年間、娘役トップとしてゼロ番を走り続けた彼女が好きだ。 私が花ちゃんを知ったのは、中学2年のとき。 花組版「エリザベート」を見に行って、何となく気になる作品だったみたいなことを行ったら、友達のお母さんが宙組版「エリザベート」のビデオを貸してくれた。 その時にタイトルロールであるエリザベートを演じていたのが、花ちゃんだった。 ……正直、最初は「總」っていう字が読めなくて、調べるにも画数とかも良くわからなくて、それで印象に残ったんだっけ。 なんか、綺麗な娘役さんがいるな、って思った。 それで花組版「エリザベート」のパンフレットをパラってめくって。ちょうどそこには歴代の「エリザベート」の主要キャストの一覧があった。 あれ、この人、二回エリザベートしてるの?? 宙組が新しい組だとか、トップ娘役のトレードがあったとか、そういうことは全く知らなかったから、すごく謎だった。 ただしその謎を解明する手がかりも当時の私は全く持っていなかったわけで、とりあえず私の中で花ちゃんはなんとなく気になる娘役さんで、それ以上でもそれ以下でもなかった。 転機は、「鳳凰伝」を見た時。 「トゥーランドット」を原作にした佳作(だと思ってる)なんだけど、そこで彼女はトゥーランドットを演じていた。 びっくりした。 この人、本当に花總まりなの?エリザベートで「パパ!」って言ってた人なの?って。 多分それは、舞台人としての彼女の実力を目の当たりにした瞬間だったと思う。 素直にすごいと思った。 私はあまり演技が上手いとか下手とか、そういうのには全く疎い人間だけど、それでも、彼女の凄さは理解できた。 真っ黒な黒髪の鬘に、壮絶なまでの美貌。 そして紡ぎ出される痛々しい程残酷な歌。 普通じゃない、という感覚。 タマルを演じた彩乃かなみも好きだったけど、私が花ちゃんから受け取ったのは、普通じゃない、普通を超越しているという感覚。 それは、私が花總まりという1人の娘役を特別に感じるようになった瞬間だった。 まあ、そこから同じようにネットを漂っていると、出るわ出るわ、彼女の噂。 12年間(私が彼女を知った時は10年目くらいだったかな)トップをはり続けていると知って、真っ先に思ったのは、 ―嘘、だって、まだ若いじゃん― だった。 若いと言うか、少女のような、若木のような、そんな印象だった。 まっすぐ伸びることしか知らない、幹を太くし、花を咲かせるのではなく、ただひたすら伸びることだけを求められるような若木。 一体いつトップになったのだろうと不思議に思って調べると、まだ研4の時で、それを考えると早いな~なんて思ってた。 だからいつ卒業するかわからなくて、せめて私が大学は行ってからにしてほしいな、高校の時は見に行けないから、それだったら一度くらいは見に行けるだろうから、って思ってた。 彼女が宝塚を卒業したのは、私が高校3年の時。 一度も生の舞台を見ることが出来ず、お見送りさえ出来ずに、私の中でタカラジェンヌとしての花總まりはそこで止まってしまった。 なんで好きなんだろうと、今でも思う時がある。 ただ、彼女の演技や歌を見ていると、この人には力があったんだと思う。 周りの空気を読むのが苦手に見えるような天然で、一体12年間トップを続けて、何をしたかったのだろうと思えるほどあっさりした辞め方だったけど。 でも、この人には力があったんだと思う。 それこそ、12年間トップをはり続けられるだけの力が。 役と彼女自身がだぶってしまうほど、彼女は役になり切っていた。 ショーを魅せるエンターテイナーとしての才能よりも、舞台を魅せる演技者として素晴らしかったと思う。 花總まりが好きだ。 自分の道に努力し続ける彼女が好きだ。 PR ![]() ![]() |
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