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駆け出し医学生の駆け出しブログ。日常をつれづれと書いたと思えば、飽くなき趣味と愛を叫んだりします。好みについてはカテゴリーをご覧下さい。
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中学2年の時、お風呂につかりながら一瞬だけ「声優になりたい」と思った事がある。
理由は簡単。
その頃ちょうどサクラにはまりだしたから。
サクラにはまりだして、CDを集めてOVAを見出して、その世界に参加したいと思ったから。
歌謡ショウの存在は知らなかったからまさか舞台に立つとかそう言いう事まで考えていなかったけれど、CDに収録されている曲を聴きながら、こんな風に思い切り歌を歌いたいとも思ってた。
本当に一瞬だったけどね。
漠然と思っていたのを考えとしてまとめたのがお風呂に入ってた時。
お湯につかって考えをまとめているうちに、一瞬で諦めた。
年齢が低いな、って思ったの。
まだ中2で、将来の事なんて全然考えてなくて、とりあえず勉強しておけばいいや、しか思っていなかったから、声優がどんな職業かも全然知っていなくて。
養成所に入ったらなれるのかな、くらい。
でも、時間が足りないな、って思った。
サクラの声優さんは皆さんベテランの売れっ子だから、今から自分が養成所に入ってもそれなりにキャリアをつめるのは何年後なんだろう、って。
中学2年、14歳。
ちょうどDCから最後のサクラが出た年。
二十歳になった時点で、5年キャリアを積めているか積めてないか。
たとえ積めたとしても、その時にサクラのゲームが残っているのか。
私が出した答えは両方ともNOだった。

大学1年になって、再びサクラにどっぷり浸かっている。
そんな中で知ったのは、彼女の事。

リカエッタ・アリエス役。
齋藤彩夏さん。

1988年6月生まれ。
つまり、私と同い年の声優さん。私と同い年で、サクラの世界に入った人。
サクラ大戦5が出たのが2005年だから、二十歳どころか16、17歳で。
ゲームにヒロインとして参加して、ドラマCDの声を当てて、音楽CDでは歌声を響かせて、レビュウショウも武道館ライブもやり遂げた人。
私がかつて憧れた事を、見事なまでにやってのけた人。
彼女の事がそんなふうに映った。
彼女自身が自分の仕事をどんな風に考えているのか、舞台女優さんでもあるから声優業をどう思って始めたのかは分からないけれど。
リカを見るたび、私はどうしても考えてしまう。
もしも4年前、本気でやろうとしたら、私はどうなっていたのだろうか。
サクラに入りたいという気持ちは、どこまで本気のままでいれたのだろうか。
あるいは、私が今まで成し遂げられなかった事は、能力じゃなくて覚悟の問題だったんじゃないだろうか、と。

もちろん、本気だったらやれたとは思わない。
4年前、本気で声優になろうとしても、絶対に途中で挫折していた。勉強する方が楽、と言って投げ出していたはず。そんな自分が目に浮かぶよう。
だから本気だったとしてもあり得ない不可能な話だったし、今さらそれをどうこうする気はない。
リカはリカで、中の人も含めてサクラファンである私にはリカはリカとして確固たる地位を持って存在している。それだけ。
羨ましいという感情はないし、凄いな、とは思うけれどそれは他のサクラの声優さん達に対する思いや、あるいは福原愛ちゃんやハンカチ王子のような、自分と同い年なのに凄いな、という感覚にすぎない。
ただ、彼女に触れる時、14歳のあの日から4年間、洪水のように降り掛かった火の粉を私はどこまで本気で受け止めていたのかと思ってしまう。
自分の人生に関わる事を、自分の将来を考える時に、どこまで本気になって取り組んで来たのだろうと。

最近で言うならば、今まさにこの時。
医学生としての花卉子が存在している、この時。
私の努力以上に周りの人の支えと環境のおかげで掴み取る事が出来た、私が望んだ立場に立っている今。
今、私はどうなのだろうと考えてしまう。
大学生活を笑いながら楽しんで、でも正直なところ結構切羽詰まりながらいつも自分を追い立てて過ごす日々。
充実しつつ、大変でありつつ、充実している毎日。
それでも高校時代より遥かにリラックスして過ごしているし、毎日70パーセントくらいの力でなんとか過ごせている感じ。
もう一度100パーセントの、それこそ受験期の全力疾走時代に戻れと言われても無理な話。そんな事をしたら死んでしまうと思う。
だから70パーセントくらいで今はまだ十分のはず。
でも、どうしても思ってしまう。
そうやって今を生きている私は、どうなのだろう。
どこまで本気で毎日生きているのだろう。
あるいは、どこまで本気じゃなく毎日を生きているのだろう。
本気にならないその瞬間の出来事が、ひょっとしたら私の人生を大きく変える事になっているのかもしれない。
今本気にならなかったばかりに、何年後、何十年後かに後悔しているのかもしれない。
そんな事を考えてしまう。

自分と同じ年の彼女が、自分が年齢故に一方的に諦めた立場に立っている。
その立場に憧れたのは本当にひとときの夢だけれど、それでも何となく不思議な繋がりを感じてしまう。
リカを見るたび、リカの声を聞くたび、私はこれからも自分自身を見る事になるのかもしれない。
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