駆け出し医学生の駆け出しブログ。日常をつれづれと書いたと思えば、飽くなき趣味と愛を叫んだりします。好みについてはカテゴリーをご覧下さい。
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
早期体験実習、終了しました。
片道570円。この3日間で3420円が交通費として吹っ飛んでいき、個別バイト不採用の金なし人間には正直辛い所でしたが。 それでも、それだけの価値のある体験をさせて頂きました。 守秘義務があるので、あまり踏み込んで話せませんが。 一言で言うと、水際と言うか、瀬戸際を見た、という感じです。 現場と言うギリギリのラインを垣間みる事が出来ました。 先日の、奈良の痛ましい事故(事件?)もありましたが。 本当に、医療の現場というのは常にギリギリの、生きるか死ぬかの瀬戸際を走っていると言うこと。 机上の理論ではなく、それを現実として初めて知る事が出来ました。 分刻みで動き回る医療スタッフ達。 食事以外は常に仕事をする先生方。 利益の見込めない福祉関連の仕事。 そしてなにより。 整備の不備、制限で苦しむ患者さん達。 これ以上制度を厳しくされると、もう生きていけないとおっしゃった方もいらっしゃいました。 そういう方と、生まれて初めてお話しした気がします。 どこにでもある街の、どこにでもある民家で。 こんなに切羽詰まった方が生活されている。 痛ましいほどの姿で。 そんな生活すら、当然と思うような社会の中で。 人の命というのは。 人が生きるという事は。 これほどまで誰かの心を揺るがすものなのかと。 初めて実感出来た気がします。 将来、医師になった時。 きっと待っている道は平坦ではないはず。 今回実習させて頂いたような医療の最前線では。 きっと毎日、施設の経営や患者さんの経済状況、介護者の辛さ、無理を重ねる医療スタッフ達と向き合わなければならず。 現場から離れ研究に没頭する医療の最先端では。 先を行く超大国や有名大学と競り合い、思うように上がらない成果やそれに伴い予算の確保に頭を悩ませなければならない。 まだ、先の未来は見えませんが。 少なくとも平坦ではないはず。あるいは、せめて身体が動く間は、諸先輩方が成せなかった事を、たとえそれが難しい事であってもやって行きたい。平坦な道に流れる自分を、若い間はセーブしておきたいと思うわけです。 訪問する先々で。患者さんからかけて頂いた「頑張ってや」という励ましを、忘れずに歩んでいきたいです。 PR ![]() ![]() |
カレンダー
最新トラックバック
プロフィール
HN:
花卉子
性別:
非公開
ブログ内検索
アーカイブ
アクセス解析
カウンター
|